この身は預けた (10/19 CS1st第2戦)
昨日とは違うチームがそこにいた気がした。
ぐるっと一周して最初の頃に戻ったのだろうか。
■試合結果
中日 3-7 阪神 詳細
[T]○下柳(5・1/3)-アッチソン(2/3)-ウィリアムス(1)-久保田(1)-藤川(1)
[D]●チェン(4)-清水昭(1)-中田(1/3)-齋藤(2/3)-長峰(2)
[勝]下柳1勝 [S]
[負]チェン1敗
[HR]鳥谷1号・2号 森野2号 ウッズ1号
■ファーストストライクを叩け!
いやー、ビックリするような初回の攻撃でしたな。
関本が初球、新井も初球、金本は1ストライク(スイング)の後、鳥谷は1ボールの後。
この炎の4連打で一気に4点を叩き出した打線には拍手喝采である。
間違いなくベンチからファーストストライクをしっかり振れと指示があっただろうね。
前回の対戦で簡単にストライクを取られた苦い経験をうまく逆手に取り、
チェンが落ち着く前に攻略するにはこれしかないと決め打ちしてきたのだろう。
金本のタイムリーまでは、後ろへ後ろへつなぐ野球。
このヒットで、和田コーチが隙のない走塁を生み出した。
スタートが遅れた関本だったが、センターの返球が悪いのを見て突っ込ませたのだ。
そして鳥谷が甘い球を見逃さずに、きれいに芯で捕らえた完璧アーチ。
つなぎの打線、隙のない走塁、長打でビッグイニング。
何と言うか、シーズン序盤の阪神打線のエッセンスが詰め込まれていたのである。
さすがに初回に4点取れば、昨日のお通夜ムードなど吹っ飛ぶわけで。
以降、気分的に非常にいい形で試合にのめりこむことができた。
こんなにスッキリした気分になったのは、9/17にナゴドで昌を打ち砕いた試合以来だw
その後もファーストストライク打ちは徹底されていた。
4回の矢野の2ベースも1ボールからで、続く浅井のヒットは初球打ち。
5回の関本の2ベースも1ボールから。
6回の鳥谷のホームランも1ボールからだし、その後の矢野のヒットも初球打ち。
逆にファーストストライクを打ち損じたケースは、
初回の矢野、3回の関本、4回のバル(ゲッツー)、7回の金本の4回。
こうして見ると、関本と矢野は作戦遂行率が高いねぇ。
ひとまず昨日のお通夜打線は一夜にして変貌を遂げた。
バットが出ない、バットが振れてないという現状を見事に打破したが、
この作戦を明日も継続するのかどうかに注目してみたい。
■二人のラッキーボーイ
昨日の試合は、ビョンに初球を打たれたところから始まった。
だが今日はビョンの鋭い打球を、バルディリスが好捕したところからスタート。
いきなり守備でいいプレーが出ると、気分的にも乗ってくるのは間違いない。
4点取った直後の2回は、先頭のウッズがフェンス直撃かという打球を放つ。
だが、ライトの浅井がすばやくフェンス際まで背走し、
タイミングドンピシャのスーパージャンピングキャッチ!!
まるで平野の魂が乗り移ったかのような、華麗な守備で再び盛り上がりを見せる。
今日この2人をスタメンで使ってきたことは、ある種英断だったと言える。
左のチェンは予想されていたので、今岡さんが入ってきても不思議ではない。
特に今日は後がない状態なので、この期に及んで開幕メンバーを使うぐらいの
どん様らしさを発揮してしまってもいいと思っていたしw
ところが蓋を開ければ、サードにバルディリス、ライトに浅井である。
サードのバルは下柳のピッチングスタイルを考慮してのものだろうが、
浅井をここで抜擢したのは正直驚かされた。
打つ方はさっぱりだが守備を考慮して平野、スカイマークで対戦させた葛城、
打撃好調っぽいリンちゃんの誰かが、左投手関係なしで使われると思ってたのだ。
そしていざ試合が始まれば、バルは守備でしっかりと下柳を支え、
浅井は守備でも魅せればバットでも1安打1犠打としっかり役割を果たしたのだ。
この2人、負けが込み始めた10月の試合の中で、ラッキーボーイ的な活躍を
見せたのを覚えているだろうか。
バルは10/5のヤクルト戦でトドメの3ランを放ち、
浅井は翌日のヤクルト戦で代打出場して2ベースを打っていた。
何かを持っていた両選手が、この大舞台でも存在感をアピールしたのである。
そういう目線で行くと、好プレーとヒットを見せた藤本も何か持っていそうだな。
■博打継投は恐ろしい
中日サイドから今日の敗戦分析をすると、ほとんどは6回に中田を出したことを挙げるだろう。
森野のホームランで2点差に迫られ、一方で打線は初回の4点だけで抑えられている。
じわじわと差を詰められて、嫌なムードになりかけていたところだったのだ。
マウンドに中田が向かった時、直感的にこれは大博打を打ってきたと思った。
中田がいい方に出れば一気に中日に流れが行き、悪い方に出ればこのイニングで終了。
さぁ、どっちに出るかなと思ってたところに、鳥谷がファーストストライク打ちで
貴重な中押しのソロホームランが飛び出したのである。
とにかくストライクなら振って来る今日の阪神打線。
鳥谷の打席でそれを再認識した矢先に、続く矢野にも初球を打たれる。
さらに浅井にも初球でバントを決められて、たった4球で1点失いまだ1アウト2塁。
これ以上安易にストライクが投げられなくなった中田は、
コントロールを気にしだして逆にクソボールが行くようになり、
挙句の果てにはワイルドピッチ2つで2点献上し、盛大に自爆してくれた。
これを他山の石とするならば、競ってる場面での継投はより慎重にということだ。
まぁその辺はどん様のスクリプト継投で、間違いは起こらんと思うがねw
8回にクボタンが出てきたのは、5点差がついたから。
どん様の中で5点差というのは、セフティーリードの一つの目安である事は、
この5年間を見てきていればわかるはずである。
■散るもよし、夢を見るもよし
さぁこれで1勝1敗のタイに持ち込んで、ないんじゃないかと思ってた3戦目に突入。
昨日から言ってるが、ここまで来たらもう勝ち負けじゃないのよね。
どれだけ面白いものを見せてくれるか、すなわち盛り上がりがすべてなのだ。
今日の試合は打って走って守って投げてと、2008年のいい部分のタイガース野球だった。
平野の爆走ヘッスラも見た。バルの華麗な守備も見た。つなぎの打線も見た。
鳥谷の巻き込み打法も見た。勝ちゲームでのJFK揃い踏みも見た。
どん様が歯をむき出しにして手を叩いて喜ぶ姿も見た。
だから例え明日負けたとしても、集大成的なものが見れたので悔いはない。
ただ今日勝ったことで、明日もう一度岡田野球を見るチャンスが増えたということだ。
おそらくどん様が辞任を発表してなかったら、こんな感情にはならずに、
文字通り「決死の覚悟で明日の試合に勝て!!」と意気込んでいたに違いない。
だがそんなガチガチの精神状態では、野球を楽しむことができないかもしれない。
勝てば内容はどうであれ楽しいに決まっている。
だから負けても楽しかったと言える視点を持って、明日の試合に臨みたいね。
どんでん野球が見られれば、それでいいのだ。
っちゅーことで・・・。
明日は好きなようにやってまえ!!



おはようございます。このブログと、大好きなドラゴンズブログとを往復しながら、自分なりにCSを楽しんでいます。
今日の試合の内容を見て、つくづく「第一戦のような試合がラストじゃなくてよかった」と思いましたねー。五年間、二軍監督時代から数えればもっと長い間、強い阪神を作り上げてきた監督(という名の阪神ファンのおっさん)のラストゲームがあんな悲惨な内容ではなくて、積極的な野球をもう一度見ることができて本当によかった。映像は見なくとも、Yahooの速報だけで「積極的に打て」という指示が出ていたのが理解できました。それと中田がどんどんおかしくなっていく様子もwああ、見事に今期の中田だなあ、と。
とにかく嬉しい一日なのですが……今日の一失点で、「俺の」クボタンの出番はもうほぼないな? と、それだけが残念ですw
投稿: pp | 2008年10月20日 (月) 05:02
鳥谷クン、ある意味岡田阪神の申し子みたいな存在。恩返しせにゃ。
今日も見られる幸せをかみしめながら(反面、ドキドキしながら)朝を迎えました。
もう、ほんまにどんだけ寿命を縮めさすねん!!勝つって、こんなに嬉しいもんなんだと・・・(号泣)
投稿: 田舎の虎おばさん | 2008年10月20日 (月) 09:11
1回表バル選手の美技、あれがなかったらどうなっていたか、結果論にしろ恐ろしくなります。スタメンにバルさんの名前を見たとき、今日は何かあるな、と不思議に感じたのです。
通訳の方にこのぺージの内容をバルさんに伝えてもらいたいものと私は思います。バルさんもあと打撃力をつければ阪神にはなくてはならないすごい選手になれるでしょう、期待しています。
投稿: マチスの部屋 | 2008年10月20日 (月) 11:03
■ppさん
この3試合、何だか普段のシーズンとは違った感覚で試合を見てました。
負け方も勝ち方も今年の阪神らしい戦いでしたね。
こんな積極的に打てるのかと、多少面食らった部分はありましたがw
クボタンの先頭打者ホームランは、ある意味名刺代わりの挨拶みたいなもんですよw
■田舎の虎おばさん
3戦目まであってよかったなと思える試合でしたね。
鳥谷はいい時は完璧な打ち方をしますが、ダメな時は見るも無残ですよねw
まぁこれからどんなバッターになっていくのか楽しみではあります。
■マチスの部屋さん
そうですね、あのバルのファインプレーは一気に流れを発生させました。
今岡さんなら・・・、と言われてしまうのはもはやお約束ですけどw
バルは秋季キャンプの強化指定選手にしてほしいですね。
投稿: かれいど | 2008年10月21日 (火) 03:18